心臓発作を防ぐ野菜とは!?

アブラナ科野菜が動脈硬化を改善

「アブラナ科の野菜が腹部大動脈石灰化の予防に繋がる」という研究報告がBritish Journal of Nutrition (イギリスの栄養ジャーナル)で発表されました。(2020年7月)

動脈硬化には2つのタイプがあります。1つは、血管の内側の膜に悪玉コレステロールが溜まり、血管が狭くなるタイプ。もう1つは、高齢、高血圧、喫煙などで血管の中膜にカルシウムが沈着して血管が硬くなるタイプ。後者が「石灰化」と言われるもので、血流が悪くなり、心臓発作や脳卒中のリスクが高まるのです。

この研究によると、“毎日アブラナ科の野菜を食べている高齢女性の腹部大動脈石灰化の値が
少なくなっている”とのこと。

ブロッコリー


そのアブラナ科の野菜とは、こちらの4つ!

・ブロッコリー
・カリフラワー
・芽キャベツ
・キャベツ

アブラナ科の野菜にはビタミン、ミネラル、抗酸化物質などの栄養が豊富に含まれていますが、中でもビタミンKが血管で起こる石灰化を防止してくれるようです。

どれくらい摂取すればいいの?

では、どれくらい野菜を食べたら石灰化を予防できるのでしょうか。この研究によると、アブラナ科野菜を毎日44.6g 以上食べた人たちは、毎日15g 以下しか食べていない人たちに比べて石灰化の値が46%も低かったとのこと。この程度の量で石灰化を防げるなんて、恐るべしアブラナ科野菜のパワー!

しかしアブラナ科の野菜さえ食べていれば安心というわけではありません。
毎日、たくさんのカラフルな野菜を食べることをオススメします。

アブラナ科の野菜を使ったレシピはこちら

白味噌野菜シチュー

芽キャベツのレモン醤油ソテー

<参考文献>
Cruciferous vegetable intake is inversely associated with extensive abdominal aortic calcification in elderly women: a cross-sectional study

Written by 米国登録栄養士 宮下麻子

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